2016年12月4日日曜日

負傷猫『リッキー』のこと。

こんばんは、calm店主です。
とよなか子猫の貯金箱への温かいご支援、いつもありがとうございます。

子猫の貯金箱では、野良猫さんを増やさないためのTNR活動もしています。
※TNR…Trap(捕獲して)・Neuter(不妊手術をし)・Return(元の場所に戻す)
様々な現場があり、様々な猫さんに出会います。

そんな中、某所でのTNR中、後ろ足が不自由そうな猫さんに出会いました。
本来のターゲットではない猫さんで、その日突然現れました。
その子は両耳が短く、手術済みの耳カットなのか、はたまたケンカの勲章なのか分かりませんでした。
それより何より、動きが不自然で少しの段差をやっと上り下りしている状態でした。
けがをしているのかも?
このままの状態で生きていくことはとても困難だろうと思われました。
治療可能なものなら、とダメもとで捕獲器を仕掛けたところ、すんなり入ってくれました。
よほど空腹だったのでしょう。


捕獲当日の猫さん。
意外と落ち着いています。


翌日、病院にて手術済みかどうか確認と、足の診察をお願いしました。
結果は男の子で未去勢、精巣が1つしかない子でした。
足の診察は触診のみでしたが、特に骨折などは見られませんでした。
ただ、とても痩せていて、極度の脱水状態であり、シラミも大量寄生していました。
病院は不妊手術専門のため最低限の診察しかできず、後日掛かりつけの獣医師に相談となりました。

診断の結果、確定ではありませんが「下半身麻痺ではないか?」とのことでした。

確かにほとんど動かず、排泄も寝たままの状態でした。
事故なのか、落下なのか、原因はわかりません。
ただ、後ろ足を突っ張るなど、力は入るので完全な麻痺ではないようです。
ここに一縷の望みをかけ、只今投薬で感覚が戻るか頑張ってくれています。
今後どのような治療が必要になるのか、経過を見ていきます。
幸い食欲旺盛で、脱水も改善されつつあります。
たっぷり栄養をつけて体力を取り戻せば、回復の見込みがあるかもしれません。


ゆったりケージにお引越し。

強い目力男子なので「リキ」から「リッキー」と呼ぶことにしました。



外での過酷な暮らしの中で、事故に遭ったり、病気になったりして命を落とす猫さんは多いです。
哀しいことに人の手による虐待もあります。
今回出会ったこの子が、どんな猫生を歩んできたのかわかりません。
とにかく今のままの状態で生きていくことが困難なのは一目瞭然、保護することになりました。

野良猫さんですので、当然人馴れはしていません。
ただ、この子は体や頭に触れさせてくれました。
かなり激しく威嚇しますが、頭を撫でると目を細めます。
この子は人を知っているかもしれない、と勝手に推測しています。

子猫さんの保護だけが保護活動ではありません。
病気やけがなどを負い、一人で生きていくことが困難なのは、大人猫さんも一緒です。
店主の場合、“活動”とは思っていません。
目の前に現れたのは、縁あってのことだと思っています。
子猫さんも大人猫さんも元気な子も病気の子も負傷した子も、みんな同じ命です。

また近々病院にて経過を診て頂きます。
リッキーについてはまたご報告させて頂きますが、今後の医療費が高額になる場合、大変心苦しいのですが、皆様にご寄付をお願いするかもしれません。
今はただ、状態の回復を祈っています。


リッキー、いい子です。



歩けるようになろうな!!


以上、calm店主でしたm(__)m

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